ガンシュンクレバー1人戦で300点を超える方法

ガンシュンクレバー(Ganz Schön Clever)はドイツ年間ゲーム大賞2018エキスパート部門のノミネート作品で、6つのダイスを振ってその出目で得点を得るゲームである。
友人が買ったので遊ばせてもらって、面白かったのと1人用のweb版があったのでGWの2日ほどやり込んでいた。

broad.tokyo



300点取れるとすごいらしく、313点まで取れたので攻略記事を書くことにした。
この記事はあくまで1プレイヤーの考察であり、公式とは関係ないことはご留意いただきたい。
また、これ以上に得点を取れるという意見があれば是非教えて欲しい。

それではここから各得点源と各アクションについて説明していく。

1. 得点源

1-1. キツネ

ゲームを始めた頃は1マスあたりの得点の高い緑色とオレンジ色を意識していたが、どうにも得点が伸び悩んでいた。
ある時各色偏りなく取っていくとキツネの点数が跳ね上がっていることに気づく。

そう、このゲームはキツネが1番大事なのである。
ここで1回目の電流が走った。

最低3匹、300点を超えるなら4匹取る必要がある。
どのキツネを取るべきかは各色の解説で詳細を語るが、オレンジ以外の4色がおすすめである。

1-2. 黄色

キツネ1匹あたりの得点を増やす必要があるので、縦1列だけでは得点が出ない。
2列は必要だと考えて16, 20の列を埋めていたが、ある時気づく。

14, 16の列を埋めた方が良いのではないか? と。
(ここで2回目の電流が走る)

6点減ってしまうものの、左上すみの黄3と黄6を埋めれば青Xとキツネ、+1アクションが取れるし、その2手は青Xと+1アクションを得られるなら実質手数は同じ。
キツネ1匹は6点より価値が高いのでこちらの方が良さそうに感じた。

上記のようにマスを埋めるためにプレイ方針としては

  • 黄1 ~ 3は他の色で良いマスがなければ埋めるくらいの気持ち
  • 黄4 ~ 6は埋めれるなら埋める
  • オレンジや紫を埋める過程で2回黄Xを取れるので終盤はそれで調整

黄色は無駄に埋めても得点にならないので効率よく埋めていこう。
黄色30点が最低点として、今後キツネは30点と換算する。

1-3. 青色

キツネの次に重要なのが青色だと思っている。
最初は全く意識していなかったが、青は行または列を埋めるともらえるボーナスが大きく、黄色、オレンジ、紫を埋めていく過程で青Xを3回もらえる。

キツネ30点を超えるために青は9マスは埋めなければならない。
ボーナス目当てで5, 9以外の9マスを埋めていた。
が、ある時気づく。黄色で無駄に埋めてしまったことがあったが、その1手を青9に埋めればキツネ1匹30点と青1マス9点(9マス37点 -> 10マス46点)が得られる。

これが最適だ……!
と気づいた時に震えた。ここで3回目の電流が走る。

おそらく手数として青5を埋める余裕はないはず。
5, 6, 7, 8の行が埋まれば黄色Xのボーナスがもらえるので実質手数は同じだが感覚的に苦しい。
できたとして、青5は縦列を揃えたとしても振り直しアクションがもらえるだけなので優先度は低い。
なので青5以外の11マスを埋めるのがプレイ方針となる。

青は青と白の2ダイスの出目で埋められるマスが決まるので意外と繊細である。
なので序盤は埋められるなら青色はほどほどに埋めておきたい。
緑の6マス目と紫の4マス目で青Xがもらえるのでこの時の青Xで行または列を揃えた時のボーナスを取りたい。
うまく噛み合わなければ青の2, 12など確率的に埋まりづらいものを埋めよう。

1-4. 緑色

45点が終着点である。
最初は66点まで目指していたが、もう2マス埋めたところで21点しか上がらず振り直しアクションしかもらえない。5, 6という出づらいダイス目の割に得られるリターンが少ない。
このゲームは本当に手数が大事である。

45点で止めたのはキツネ30点のために緑を36点以上にする必要があるが、どうせもう1マス埋めても紫6ボーナスがもらえるので実質手数は同じ。
ということで45点で落ち着いた。

プレイ方針としては4ターン目開始時のX or 6ボーナスのため、そこまでに緑4まで埋めておく必要がある。
+1アクションなどを使いながらうまく埋めること。
この際運よく緑5まで埋まっていたら、紫に6を埋めることが多い。
緑と青、黄色と紫、くらいの優先度で埋めているのでオレンジは×2まで到達できていなかったりするので。
青Xもあるような気がするが4ターン目で青Xがどうしても欲しい、という盤面にあまりなっていないのでやったことはないと思う。

まとめると4ターン目開始までに緑4まで埋めるのが大事。
あとは手なりで45点になるようにほどほどに埋めていけば達成できる。

1-5. オレンジ色

終着点は6マス目までである。
11マス目に×3があったりするのでオレンジを埋めたくなる気持ちはわかるがぐっと我慢。
このゲームは手数が大事でありキツネが大事である。
11マス目までなんてとても行けない。

8マス目のキツネを取ろうかと思うがとても手数が足りない。
キツネの前に×2のマスが置いているのがゲームデザインとしていい味を出していると思う。
(ここで静かに最後の電流が走る)

埋めたくなってしまうがこれは罠だ。

オレンジはキツネ1匹30点のために1マスあたり5点ほど取っておかないと黄色よりも得点が下回ってしまうので注意。
×2のマスで8 ~ 12点ほど取りたい。
+1アクションに余裕があればオレンジ6が出た時に使っても良いかもしれない。
12点そこで取っていると気持ちに余裕が生まれる。

1-6. 紫色

終着点は7マス目までである。
キツネは絶対に取りたい。
青や緑で紫6のボーナスがもらえるのでそれも考慮して調整すること。

オレンジや紫は終盤に埋めていくことで最後の青と黄色の調整に役立つ。
紫6で埋められるときは埋めていく、くらいの方針でほどほどに埋めて終盤で一気に埋めてボーナスによるコンボを狙うのが望ましい。

なお、紫3などを埋めてしまうと想像以上にリカバーが大変になる。
これは緑4、5を序盤で早めに解消するのと似ていて、紫がロックがかかって動けなくならないように、6なら埋める、終盤で手数が足りなければ1, 2なら許容する、3 ~ 5を埋めるなら紫6ボーナスによるリカバーがすぐできる場合、というのがプレイ方針となる。

2. アクション

2-1. +1アクション

+1アクションを使うのは序盤の緑5を埋める時と、中盤のオレンジまたは紫6を埋める時、終盤でコンボをする時である。
ちまちま使っていて1, 2個残していくくらいのペースが望ましい。
残しすぎても終盤で良い目にならなくて使いきれないこともあるからだ。

2-2. 振り直しアクション

自分もよく使いきれず残してしまっていたが、ゴールまでの道筋がわかってしまえば意外と簡単である。
例えば青5しか埋められない、黄色の10, 20列の1, 2, 4, 5のマスなど埋める必要のない出目が出てしまった時に振り直せば良いのである。

要は各色の最適解のルールから外れた出目が出た時に振り直せば良い。
1, 2個常に持っておくと心の余裕がある。
+1アクションと違って別に使い切ろうと躍起になる必要はない。

まとめ

  • キツネ:一番大事。1匹30点、オレンジ以外のキツネを4匹取って120点目標。
  • 黄色:14, 16の列、左上すみの3と右下すみの6を取って、30点とキツネ、青X、+1アクションを取る。
  • 青色:青5以外の11マスを埋める。埋められるときは埋める意識。
  • 緑色:4ターン開始時点で緑4まで埋めること。あとは手なりで45点目標で埋めていく。
  • オレンジ色:終着点は6マス目まで、進めたくなる気持ちをぐっとこらえること。1マスあたり5点は取る。
  • 紫色:終着点は7マス目まで、青や緑で紫6のボーナスがもらえることを意識して6の出目でいっぱい埋める。
  • +1アクション:序盤の緑5を埋める時と、中盤のオレンジまたは紫6を埋める時、終盤でコンボをする時に使う。
  • 振り直しアクション:最適解から外れている際に使う。

青5を埋める余裕があったり、オレンジを全部6の出目で埋めれば(オレンジ5ボーナスは除く)まだ得点は増えるが、300点越えが目標で現実的な自身の最高得点の313点をたたき出せたのでここで終わりにする。
なかなか面白いゲームだった。